犬の下痢が止まらない!実は病気を知らせるサインだった!

下痢を起こす病気  犬でよくおこる病気をリストアップ

 犬の下痢の原因はたくさんありますが、その中でもよく起こる病気をリストアップしました。

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①急性腸炎

急性腸炎とは、急性に発症し、腸に炎症を起こす疾患全般に用いられます。 一般的に発症から数日しかたっていないものを指します。

≪症状≫

下痢や軟便が一般的な症状で、粘膜便や血便を伴うこともあります。

≪原因≫

細菌やウイルス感染、誤食や食中毒なども原因になることがあります。

≪治療≫

急性腸炎の場合は対症療法(以下解説します)を行うことが多く、下痢だからと言ってすぐさま精密検査を行うことはほぼありません。ただし、対症療法を行っても良化しない場合は血液検査や消化管造影、内視鏡検査などを行い原因を探す必要があります。

●食事療法
小腸性下痢については消化に負担をかけない低脂肪食、大腸性下痢については高繊維食が有効なこともあります。高脂肪食は避けてください。

●輸液療法
急性下痢で脱水が認められる場合には点滴が有効です。

●投薬
症状の程度によって投薬内容が変わりますが、「収斂剤」「乳酸菌製剤」「抗生剤」「消化酵素製剤」などを組み合わせ投与します。
収斂剤: 消化管粘膜に皮膜を形成し刺激を低減する働きがあります。

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②大腸炎

大腸炎の原因には寄生虫性、感染性、炎症性腸疾患、内分泌性疾患など様々あります。大腸炎を起こすと何度も排便姿勢をとったり、過剰な粘液や鮮血を含む小量の便の排泄、しぶりなどが起こります。また、嘔吐も大腸炎を起こした犬の30%で見られます。

≪原因≫

原因の多くは寄生虫性、食事性、感染性であることから病歴や食事内容、糞便検査やその他一般身体検査を行い、その結果をもとに治療を行います。

≪治療≫

大腸炎の場合は対症療法(以下解説します)を行うことが多く、下痢だからと言ってすぐさま精密検査を行うことはほぼありません。ただし、対症療法を行っても良化しない場合は血液検査や消化管造影、内視鏡検査などを行い原因を探す必要があります。腸の組織を採取して病理検査を行う場合もあります。

●食事療法
消化の良いドッグフードや可溶性繊維・不溶性繊維を多く含むドッグフードなどを利用します。原因が慢性腸炎の場合はアレルギー用のドッグフードを利用します。

●投薬
症状の程度によって投薬内容が変わりますが、「止瀉薬」「乳酸菌製剤」「抗生剤」などを組み合わせ投与します。

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③-1 ウイルス性腸炎  パルボウイルス感染症

犬で下痢を引き起こすウイルスで注意しなければならないのは「パルボウイルス感染症」と「コロナウイルス感染症」です。特にパルボウイルス感染症は死亡率が高く要注意です。

≪原因≫

パルボウイルスの感染が原因になります。パルボウイルスに感染した犬が排泄した糞便などを経口摂取することで感染します。

≪症状≫

生後3~8週齢では心筋炎型が多く、8週齢以降では腸炎型が多くみられます。腸炎型の場合、激しい嘔吐とケチャップ様の下痢が特徴で、死亡率が高い病気です。

≪予防≫

ワクチンで予防できる病気なのでワクチン接種をお勧めします。

≪治療≫

輸液、抗生物質、抗ウイルス薬、制吐薬、タンパク補給(非経口)などを行います。伝染病なので他の犬から隔離し治療を行います。治療開始は早いほど予後が良く、遅れるほど予後は悪化します。

③-2 ウイルス性腸炎  コロナウイルス感染症

犬コロナウイルス感染症は単独感染の時には死亡率が非常に低いのですが、パルボウイルスなどのほかのウイルス、細菌、寄生虫などと混合感染を起こすと重篤になる場合があります。

≪原因≫

コロナウイルスの感染が原因になります。コロナウイルスに感染した犬が排泄した糞便などを経口摂取することで感染します。

≪症状≫

主な症状は下痢ですが単独感染の場合は重症化することはまれです。ほかのウイルスや細菌、寄生虫などが同時に感染すると重症化することもあります。

≪予防≫

ワクチンで予防できる病気なのでワクチン接種をお勧めします。

≪治療≫

輸液、抗生物質、抗ウイルス薬、制吐薬、タンパク補給(非経口)などを行います。伝染病なので他の犬から隔離し治療を行います。治療開始は早いほど予後が良く、遅れるほど予後は悪化します。

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④寄生虫性腸炎

寄生虫を土壌中や中間宿主などから取り込むことで下痢や嘔吐、栄養不良などの症状が起こります。

≪原因≫

寄生虫は「線虫類」「条虫類」「吸虫類」「原虫類」に分類され、それぞれの分類の中に数多くの寄生虫が存在します。寄生虫は垂直感染、経口感染、経皮感染など様々なルートで体内に侵入します。

≪症状≫

下痢や嘔吐、栄養不良の原因になり、寄生数が多い場合はその症状はさらにひどくなります。

≪治療≫

寄生虫の駆除薬は寄生虫の分類によって異なります。糞便検査をしっかり行い寄生虫の特定をした上で駆虫薬を投与するほうが確実です。
糞便検査を行い虫卵が見つからなくても寄生虫が体内にいないということにはなりません。体調が良い場合は寄生虫は腸管内におらず、皮下や脂肪組織内で眠ったような状態で存在することがあります。最近は寄生虫が糞便中から発見されなくても定期的に駆虫することが推奨されています。

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⑤抗生剤反応性腸炎

抗生剤反応性腸炎はある特定の抗生剤に対して良好に反応する腸疾患ですが、原因は良くわかっていません。

≪原因≫

腸の運動低下、膵外分泌不全、胃酸分泌減少などが原因になって起こるといわれていますが詳細は不明です。

≪症状≫

全ての犬で起こる可能性があり、症状は下痢と体重減少が主なものです。ときには嘔吐も併発します。

≪治療≫

血液検査や糞便検査、画像診断で明らかに下痢を起こす原因が見つからず試験的に特定の抗生剤を投与した際に改善するかどうかを確認します。
治療に用いる抗生剤は「タイロシン」「メトロニダゾール」「オキシテトラサイクリン」のいずれかを用います。2週間以内に良化する場合が多く、休薬すると下痢が再発することが多いので休薬のタイミングは慎重に考える必要があります。

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⑥腸リンパ管拡張症

腸や腸間膜などのリンパ節が異常に拡張した結果、腸の働きに異常が起こりタンパク質の吸収が低下し低タンパク血症を引き起こす病気です。

≪原因≫

腸の炎症や腫瘍によるリンパ管の閉塞、心疾患による循環血液量の減少などが原因になり、腸および腸間膜のリンパ管の圧力が上がります。このような状態になるとタンパク質や脂質などを豊富に含むリンパ液が腸管に漏れ出すようになります。

≪症状≫

下痢、激しい体重減少、腹水貯留、低タンパク血症 など

≪治療≫

●食事療法
良質なタンパク質を含んだ超低脂肪食が基本になります。低脂肪の療法食がありますが、どうしても食べない場合はささみや低脂肪カッテージチーズ、ジャガイモなどを療法食に混ぜても良いでしょう。

●投薬
食事のみで良化することは少ないので、副腎皮質ステロイドや免疫抑制剤などを投与します。
長期的な治療が必要になります。

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⑦炎症性腸炎

炎症性腸疾患は胃、小腸、大腸の粘膜において原因不明の慢性炎症を起こし、慢性の下痢や嘔吐といった消化器症状を起こします。

≪原因≫

腸粘膜の免疫異常、遺伝、食事、腸内細菌などが複雑に絡んでいる状態と考えられていますが、正確な原因は不明です。

≪症状≫

慢性の消化器症状(下痢、嘔吐、食欲不振、体重減少、血便、粘膜便など)が3週間以上続き、投薬や食事療法でも完全に良くならない状態です。免疫抑制剤に反応し消化器症状が軽減することも炎症性腸炎の特徴です。

≪治療≫

●食事療法
炎症性腸炎用のドッグフードというものはありません。免疫が関係する病気なのでアレルギーに対応できるもので、消化がよく、中程度に脂肪が制限されているものが良いとされていますが、食事だけでは軽快は難しいとされています。

●投薬
抗生剤や免疫抑制剤、副腎皮質ステロイド剤で症状が軽減することもあるといわれています。また、乳酸菌製剤も有効な場合があります。

食事療法や投薬でコントロール可能な病気といわれていますが、完全に投薬治療を中止することは難しく生涯にわたって治療を継続することが必要な病気です。

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⑧腸の腫瘍

腸の腫瘍は高齢の犬で発生率が高く、腫瘍全体の10%未満です。犬では腺ガン、リンパ腫、平滑筋腫瘍、肥満細胞腫などが発生しやすい腫瘍です。
食欲不振、体重減少、嘔吐、下痢、血便、しぶり、便秘などの症状があります。腫瘍の種類によって治療方法が変わり、手術を行う場合もありますし抗がん剤が適応の場合もあります。腫瘍の中には予後の悪いものもありますので、なかなか良化しない消化器症状の場合は早めに検査を行うことが大切です。

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⑨膵外分泌不全

膵臓から消化酵素が分泌されにくくなり、白っぽい脂の多い便が大量に出る病気です。食欲旺盛なのにやせていきます。

≪原因≫

膵臓から膵液という消化酵素が分泌されています。膵液は炭水化物を分解するアミラーゼ、タンパク質を分解するトリプシン、脂肪を分解するリパーゼが混じったものです。膵臓の萎縮や機能不全などが原因で消化酵素の分泌がだんだん少なくなり消化分解がうまくいかなくなります。

≪症状≫

便の色は白っぽく、脂っぽい脂肪便が出ます。便の量も排便回数も異常に多く、自分の便を食べてしまうこともあります。未消化な便が大量に出るため、栄養不良になり食欲旺盛なのにやせます。

≪治療≫

●食事療法
消化酵素が不足し脂肪の分解が難しくなるので、低脂肪のドッグフードに変更します。
消化管への負担を軽減するために食事の回数を減らすことも効果があるといわれています。

●投薬
膵臓の消化酵素が不足するので、消化酵素を食事のたびに投与します。消化酵素の働きを助けるために制酸剤を投与します。ビタミンB12が不足するのでビタミン剤を投与したり、抗生剤を投与することもあります。

膵臓の機能が回復することは難しいので、投薬治療と食事療法は一生継続します。

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⑩食物アレルギーと食物不耐性

食物アレルギーも食物不耐性も症状は下痢です。しかし発生の過程が異なります。

≪原因≫

●食物アレルギー
腸管は体内にある最大の免疫器官といわれています。食べたものが消化され排泄されるまでに消化管の中を必ず通ります。食べたものにアレルゲン(自分にとってのアレルギー物質のことをアレルゲンといいます)が含まれていると、腸管内でアレルギー反応が起こります。免疫反応が関係しています。
●食物不耐性
消化管が受け付けない食べ物を食べたときに拒否反応がおこり排泄しようとします。乳糖不耐性が身近な例で、乳糖を分解する酵素を持っていない場合は牛乳を飲んだときに下痢を起こします。

≪症状≫

下痢や嘔吐が起こります 。

≪治療≫

アレルゲンとなる食物や受け付けない食べ物を特定して摂取しないようにすることが大切です。アレルゲンになる物質は血液検査を行うことで判明します。また、食べて下痢や嘔吐を引き起こした食べ物をリストにしておくことも大切です。

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